心に在り続ける試合
本当に軽い気持ちで足を運んだに過ぎない、もう一週間も前のことなのに
いまだに色んな思いが頭を巡っています…。
サッカーファンのみなさんにとっても、記憶に残る忘れられない試合があるはずです。
初めて現地観戦した試合
劇的な勝利をあげた試合
優勝・昇格・降格が決まった試合
僕にとって、忘れることの出来ない試合の一つが、あの東京vs長崎の試合です。
おそらく、これから何年経っても忘れることはないんじゃないか、とすら思えるほど、本当に本当に印象深い試合。
ただ、今まで他のJクラブに対してあまり興味を示さなかった自分が、なんであの試合に足を運んだのか、現地で何を一番感じたのか。
ちょっと振り返ってみました。
金曜日はVファーレン長崎を応援しに味スタへ行きます。サポーターがYMCAショーを一緒に盛り上げてくれたから、残留ではなくもっと上の順位を目指すべきチームだから、FC東京の進撃を止めたいから。長崎を応援する理由はいっぱいあります。
— あっくん (@livaia_san) July 24, 2018
サッカーには夢がある(`・ω・´) ←オイ#vvaren
試合の数日前、僕はこう考えていました。
長崎サポーターへ恩返ししたい
長崎にはもっと高いところを目指してほしい
そして上位争い中のFC東京に勝ち点を与えたくない、というフロサポ的な私情も交えた複雑な応援理由。
なので、長崎を応援しようと思ったきっかけを一言で述べるのは、ちょっと難しい。
家族や友達に誘われたわけでもなく
無料のチケットが手に入ったわけでもなく
「いいチームだから応援したい」
という、フワッとした理由…。
YMCAショーの印象が一番良かったから
サポーターに好感を持った、というのがおそらく最も主要な理由だと思います。
で、実際に長崎を応援に行こうか検討
この試合の日は特に予定もないし
味スタめっちゃ近いし
知り合いいるし(@ngsk_111)
行ってみようかな
と、ノリと勢いでその日のうちにコンビニでチケットを購入。
ま、応援のきっかけなんて何でもいいし
スタジアムに着けばあとはみんな一緒だからと 、あまり考えずに行きました。
そんなわけで、自分史上初めてとなるフロンターレ以外のJリーグ現地観戦。
基本的に僕は、チケット難民にならない限りゴール裏に行くことがないので、この日も端っこの方で応援しようかなー、と思ってたんですが。
こっち来て
ユニフォーム貸すから
っと、知り合いに呼ばれて向かった先が
ここですよ!ここ!
いつも等々力のメインスタンドでゆったり観てる自分が、他クラブのゴール裏最前列で観戦するっていうギャップが面白くて、勝ち点10ぐらい差し上げたくなるほどでした。あげませんけど。
そして、周りの長崎サポの方たちに挨拶すると
お、フロサポさん、よく来たね。
はい、えびせんあげるよ。
今日はね~、ジェフサポと甲府サポもいるからっ!
普段どこを応援してるとか関係なく
今日はみんなで長崎を応援しよう!
あっ、そこに置いてあるユニフォーム着ていいよ。
じゃ、応援よろしく!と威勢よくユニフォーム+タオマフを貸していただき。
なんだこの温かさは。
やばい、し、死ぬ。
(◎_◎;)
と、長崎サポのみなさんの歓迎と温かさでしめやかに爆発四散しそうになりました…。
少し話は脱線しますが
フロンターレも昔からずっと温かいと言われ続けてきたクラブです。
負けた試合の後でもブーイングしない。
かつて共に戦った選手には拍手で迎える。
ファンを楽しませる労を惜しまない。
そうした取り組みが、このクラブに温かいという雰囲気を醸成してきました。
ただ、時には他サポからそれを「ヌルい」と批判され、タイトルが獲れないのはそのせいだ、早く辞めればいいのに、と指摘を受けました。
それでもなお、自分たちのスタイルにこだわり続けたフロンターレは、昨年タイトルを獲りました。
V・ファーレンのみなさんも、周りになんと言われようと決してブレないで欲しいです。その雰囲気の良さは、必ず選手の後押しになるし、お客さんがスタジアムに足を運ぶきっかけになる。フロンターレが優勝して証明したことを上手く利用して力を付けていってもらえれば、フロンターレが一番喜ぶと思う。
で、この試合はというと、実に見応えがあって。
大久保拓生選手のビックセーブ、バイス選手の気迫あふれる守備、ファンマ選手による執念のゴールと、見どころが多くありました。
そのうえで試合に勝つことが出来て、とても嬉しかったんですが。
この日、僕が最高にうれしかったのは
初めて会った他クラブの方々と共に喜び合えたことです。
一緒に応援するならと応援グッズを渡されて
会社帰りの社会人と肩を並べて跳ねて
覚えたての応援チャントをうやむやになりながらも歌って
試合に勝ったら誰彼構わず抱き合い叫び、一緒に喜びを分かち合う。
喜びを共有することで、喜びが2倍にも3倍にも膨らんでいく。
そうして、サッカーを応援する喜びをいつも以上に感じられたことが、本当に良かった…。
V・ファーレンを応援したい気持ちを持つ同志なら、初対面でもすぐに仲良くなり。
何の見返りも求めず、ただ純粋にチームを勝たせたい一心で、一緒に汗水流して応援する。
贔屓クラブや年齢という垣根を越えて、人と人の間に絆が生まれる。
サッカーがなかったら出会うことがなかった縁に、感謝しています。
タイトルが懸かった試合でもない。
残留が決まるような試合でもない。
他の人にとっては、34試合のうちのたった1試合に過ぎないかもしれない。
それでも、僕の心の中には
いつまでもあの試合の出来事が在り続けると思います。
フロンターレを応援し続けてたら思いがけず巡ってきた、新しい出会い。
もしかしたら、僕の今後の人生を大きく揺るがすことになるかもしれない出会いだから、そのかけがえのない出会いをこれからもずっと大切にするためにも
8月25日に三協F柏スタジアムへと、またV・ファーレン長崎を応援しに行こうと思います。