試合は完敗だけど現地観戦を楽しめた話【vs柏レイソル】

こんにちは、あっくん(@F14vn)です。

V・ファーレン長崎 vs 柏レイソルを観に日立台へ行ってきました。ビジター待機列の桜が綺麗でしたね。

 

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さて日立台でこの対戦カードと言えば、やはり昨年に1-5で大敗したことが思い出されます。高温多湿の夏場という環境もあり、体力的にも精神的にもしんどい思いをしました。

なので今年は、「昨年のリベンジを!」と意気込んで試合に望みましたが、前半だけで3点のリードを許し、試合を通してチャンスもほとんど作れず、今年も内容結果とも完敗に終わりました。

ですが、今年は昨年と大きく違ったことがあります!それは

 

「試合は散々だけど楽しかった」

 

と振り返ることが出来た点です。

試合内容や結果には確かに不満がありますが、現地観戦の楽しさはサッカーだけではありません。その場にいないと分からない空気感、相手サポーターとの会話、マスコットとの触れ合いなど、現地観戦の魅力は試合以外にもたくさん詰まっているワケです。

ということで今回は、「現地に居ないと分からない」「DAZNの中継カメラには映し出されなかった部分」を主に掘り下げつつ、試合を振り返っていきます。

ちなみに僕は、ゴール裏中央の最前列にいたこともあって、ゴール裏全体の状況はほとんど把握していません。ですので、この記事で言う「ゴール裏」とはあくまで「ゴール裏中央最前列付近」のことを指していますので、予めご了承を。

 

レイくんがビジター側へ近寄る奇跡

試合前、柏レイソルのマスコット・レイくんがビジター側に来てくれました。

 

 

これ実は何気に凄いことで、日立台でレイくんがビジター側に近づくことは滅多にありません。一応、前回対戦時にもこっそりと立ち寄ってくれましたが、今回は恒例のヴィヴィくんチャントも歌って大々的に触れ合ったワケですから、柏サポーターが感激する気持ちも分かります。

 

 

聞いた話によると、ある柏サポーターの方がレイくんにビジター側へ行くよう促したそうで、もしそれがなければ実現し得なかったと思います。促してくれた方ありがとうございました!

 

「シュート撃て」コール

試合についてですが、前半は一方的に攻められ続け、シュートを1本も撃てませんでした。あまりにも不甲斐なかったと思います。

 

 

ここ最近の悪い流れから抜け出すような改善策もほぼ機能せず。連係ミスからの失点という前回対戦の再来もありました。柏レイソルとの戦力差があるとはいえ印象としては最悪レベルで、前半終了時にはブーイング「シュート撃て」コールが起きていたほどです。あくまで自然発生的に起きたもので、これがゴール裏全体の総意だとは思いませんが、厳しい声が少なからずあったことは事実です。

僕らはここで完全に気持ちが吹っ切れて、「あまりにも酷すぎて散々なので逆にこの状況を楽しんでいこう」ぐらいのテンションで後半へと向かいました。

 

審判団がサポーターに魅せた神対応

ハーフタイムが終わり、副審・鈴木規志さんがビジター側のゴールネットに不備がないか点検しにきた時のことです。長崎サポーターは「副審さん!後半は何卒よろしくお願いします!」「副審さん!1点だけでいいからお願いします!」と、V・ファーレン長崎にとって有利な判定をするよう懇願します。点差が点差なだけに、なんとかして得点を生み出そうとしたのです。

すると、その言葉と勝ちたい気持ちがしっかり届いたのか、鈴木規志さんは長崎のゴール裏に向かって笑顔で会釈してくれました。神対応です。

しかし、ルールはルールなので、試合になるときっちり長崎のオフサイドはとるし、ファウル判定もします。これを受けて某サポーターが「副審さァーーーん!!話が違ァーーーう!!」と叫び、その場はどっと笑いに包まれました。

 

これだけではありません。後半87分に柏GKの中村航輔が負傷の手当てを受けていた時のことです。ビジター側の近くに来た主審・山本雄大さんに対してアディショナルタイム多めに頂戴!」「1点くらい頂戴!」とまた長崎に有利な判定をするよう声を掛けます。

すると山本雄大さんもまた笑顔で対応してくれました。試合中にも関わらずサポーターとやり取りをしてくれたのです。

 

 

ジョークにも関わらず、反応を示して下さったのは嬉しかったですね。

 

鈴木規志副審、山本雄大主審のお二人とも本当にありがとうございました。

 

日立台名物・中村航輔イジリ

日立台と言えばピッチとスタンドの近さですよね。サポーターの声は選手の耳に本当によく届きます。その特性を活用して、後半にビジター側のゴールを守る柏GK・中村航輔に対してあの手この手で揺さぶりをかけます。中村航輔クッククック~♪」とチャントを唄ったり、「シュート来なくて暇そうだね!体冷えちゃうよ!」と自虐ネタを絡めたりと、ひたすらノイズを飛ばしていました。

以前、スパサカか何かの番組で中村航輔日立台はピッチとスタンドが近いので観客の声がよく聞こえる。直接フリーキックの時に『立ち位置そこで大丈夫?もっと右じゃね?』と相手からイジられたことがあった(笑)」と語っていたので、アウェイサポーターからイジられるのは「中村航輔あるある」のようですね。

結構治療に時間がかかっていたので心配でしたが、プレー続行出来て良かったです。

 

試合後に選手を励ます声

まだまだ厳しいチーム状況ですが、選手たちと手倉森監督は今やれることを最大限にやりきっていたと思います。

 

 

現地観戦組は誰一人として現在のチーム状況に満足してません。それでも選手たちを鼓舞したのは、「ブーイングするよりポジティブな言葉を~」みたいな論理的なものでもなく、選手たちは頑張ってたから。前半から立て直したから。ブーイングは前半にもうやったから。それでいてヌルいと批判されてしまったのはちょっと不服でしたね。

 

まとめ

今回は「試合以外は充実してて楽しかった」と言える試合でした。逆に、現地にいないとただ最低な試合を観ただけで終わってしまうので、批判したくなる気持ちも理解できます。しかし、DAZNの中継カメラに映し出されている映像は試合の一部分にしか過ぎないので、映像だけを見て何でもかんでも判断しないでほしいという想いはありますね。

 

試合の翌日、なんとなく平畠啓史さんの「90分間だけがサッカーだなんてもったいない」という言葉を思い出しました。今、V・ファーレン長崎はチームとして苦境に立たされており、なかなか結果が出ない状況です。そんな時に結果を求めてしまうとどんどんチームが嫌いになってしまうので、なるべくサッカー以外の部分にも楽しさを見出していきたいですね。その為にも出来るだけ現地に足を運びたいと思います。

 

現地観戦組の皆さん、DAZNで応援して頂いた皆さん、現地で声を交わして頂いた皆さん本当にありがとうございました。次はレノファ山口戦、今度こそ絶対勝ちましょう!お疲れさまでした。